サポートラインとレジスタンスライン
サポートラインとは下値を支えてるラインで、過去に何度か下抜けをトライしてるのにも関わらず跳ね返らされてしまうラインというものが存在します。反対に上値を抑えてるラインがレジスタンスライン サポートラインと同じく跳ね返されてしまうラインです。
トレンドラインの説明部分で少し触れてるこのサポートラインとレジスタンスライン
チャートを見る時、トレンドラインを引くのと同じようにいろんな条件で線を引くようにしてたら、何らかの抵抗線的なものを見つけることが出来るものです。
レジスタンスがサポートに
上はユーロ/円のチャート。
値を上げてた相場が2番でレジスタンスラインに押され戻されています。
その後レンジ相場に入り4番・5番と2度のトライを試みるも押さえ込まれ、最終7番の4度目のトライでレジスタンスラインをブレイク(破る)すると上昇トレンドへ流れが出来てます。チャートを見る時、その画面以外にも左をスクロールしたり大きい時間軸に変えたりしてると、このような抵抗線が見えてくるものです。
また、このレジスタンスラインを引いてる場所が【1ユーロ=120円】のラインです。こういったキリのいい数字のところはサポートラインなりレジスタンスラインが出来やすいところです。
これは心理的な部分で、「125円23銭で買おう!」「126円43銭で売ろう!」と思うより「120円で買おう!」とか「125円で 」でと、キリのいい数字でトレードする人が多いのでしょう。沢山のオーダーが溜まってるところにサポートラインなりレジスタンスラインが出来るのです。
また、レンジ相場もいつかはどちらかにブレイクするものです。レンジ相場が長く続けば続くほど抜けた後のトレンドは大きくなる傾向があり、地震のエネルギーのようにレンジ相場継続中に溜まっていくのでしょう。
上のチャートでもうひとつ注目するところが1番です。
上値を目指して上がってきた相場が一度1番で跳ね返されいます。この時にレジスタンスラインとして抵抗があったのでしょう。その後すぐに2番でブレイク(破る)してますが、レンジ相場に入ってから1番のレジスタンスが今度は3番・4番でサポートラインに変わっています。
このようなことは意外と多く、一度ブレイクされると今度は反対に作用になりやすいことを覚えておきましょう。
レジスタンスとサポートは相場の転換期
レジスタンラインやサポートラインをブレイクすると、それまでのレンジ相場が一転して上下どちらかのトレンドを形成することが多いです。
トレンドラインの項目で触れているチャンネル このチャンネルが水平にあるのがレンジ相場のようなもので上下のラインがレジスタンラインとサポートライン。
このレジスタンラインとサポートラインが出来るのは、トレンドラインと同じように外国為替市場への参加者が意識する売買ポイント 、その付近にオーダーが溜まるからです。
上のユーロ/円チャートを例にすると、2番で下がってる理由として考えられることは下から上がって来たロングの人(買い持ちの人)が126円を目処に利益確定の売りを行って下がったのだろうと考えられます。それ以外にもこのラインを超えて欲しくない人が多く存在することや、この付近に指値売りのオーダーが入ってるでしょう。超えて欲しくない人とは、この付近にショート(売り注文)を持っている人、超えられるとマイナスになるわけですから売りを被せてくる人もいるでしょう。126円という場所ゆえに「そこ目処に下がるだろう」と予測して指値売りも多く入っているでしょう。売り優勢になることで一旦下げに転じたと考えられます。
キリのいいところ、過去にサポートやレジスタンスになったようなポイント、あるいは前日の最高値・最安値などはサポートやレジスタンスになりやすいポイントです。
その後、サポートラインで下げを抑えたのは1番でのレジスタンスがサポートに変わったことを意識する人なら、2番付近で下がると判断してショート(売り)ポジションを持った人が3番で利食い(決済買い)を行ったり、全体の流れは上昇と考えればロング(買いオーダー)が積み重なって買い優勢になって反転したと考えられるでしょう。
最終的に7番を抜けると一気に上昇するのには、2番・4番・5番などでショート(売り)を持ってる人がマイナスを嫌ってポジションを閉じたり(決済買い)、ストップロスがかかって自動的に買いが発生して買い優勢で転がっていったのでしょう。
ストップロスとは「ここにきたら損失確定でも売ろう」と決めて設定してるポイント。このストップロスを置くことはFX(外国為替取引)において損失拡大を防ぐ方法として誰もが行ってることです。
「126円がレジスタンスになる」と考えてた時、ストップロスを置くのはそこから数十ピップス上でしょう。ショート(売り)でのストップロスということは、売ってる通貨を買い戻すことなのでロング(買い)オーダーと同じです。この溜まっているストップロスが発動しだすと、それまで買い勢力と売り勢力とで綱引きをしてバランスを保ってのに、売り側の人が買い側に回って綱を引き出したら一気に動くのは当然のことです。
外国為替相場に関する記事などを読んでいると「ストップロスを巻き込んで上昇 」とか言われるのは、こういった現象で大きく動くことを言っているのです。
サポートラインやレジスタンスラインを見つけるには?
ラインを引いてサポートラインやレジスタンスラインを見つけるといっても、どうラインを引いたらいいか分からない。昨日の高値や安値はわかるけど
そんな人はチャートをスクロールして画面に見えていないチャートにある山と谷に注目してみましょう。相場の山と谷はそれまでのトレンドを反転さすだけの理由があったわけですから売り買いオーダーがぶつかり合った場所です。
上のチャートは2時間足の20日間チャートの横幅を縮小したものです。それぞれの横ラインが山や谷に接しています。同じ価格付近で跳ね返されたり停滞してるのはサポートなりレジスタンスになってるからです。2本のラインが重なるようなポイントは特に重要で、下降トレンドで降りてきた相場がAの地点でもみ合い、結果的にトレンドラインをブレイクしたものの白いラインがレジスタンスになり再度下降トレンドへ以降しようとする流れを、2本のラインがクロスするB地点で跳ね返して上昇トレンドへ変化しています。
トレンドが変わる場合のパターンとしてA-B間の動きはよくあるパターンですのでB地点に接するような時は思い切ってロングポジションを取るのもおもしろいです。
このように山の頂点と谷の底辺に多く接するラインがあれば、サポートラインやレジスタンスラインになってる可能性が高いのでエントリー・ポイントやストップロス・ポイントを探す時の参考にすればいいでしょう。
ピップスとは?
ピップス(pips)とはレートの最小単位のことでピップ(pip)ともポイント(point)とも呼ばれています。
最小単位とは、ドル/円ならなら0.01円、ユーロ/ドルなら0.0001ドルのこと。例えばドル/円の通貨ペアで取引をしている時のレートの最小単位、0.01円ということは1銭です。「ポジションを取ってから80銭上がってる」とか「60銭下で損切り設定しよう」とかを、「80ピップス上がった」とか「60ピップス 」とかになるわけです。